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3年ぶりのベトナムでショッピング

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3年ぶりのベトナムで、買い物をした感想についても残しておくことにする。 といっても、毎回行っていたベンタン市場には行かなかったし、買い物自体それほど行っていない。 なので主にスーパーと外食の感想になる。 スーパーで酒類を確認(物価と円安) 3年前Landmark81のスーパー(?)で撮った写真を見ると333ビールが、10,900ドン、今年ビールは買わなかったしビール売り場に行こうとも思わなかったけど現在はスーパーで12,000ドンらしい。 2019年の333ビール価格 同じスーパーで比較しているわけではないけど、10%程値上げされた感じ。 ベトナムの通貨ドンと円は長期間10万ドン=500円、1000円=20万ドンという状態が続いていた。 なので、そのレートで計算すると2019年の10,900ドンは54.5円となる。 そして、現在の円安進行状況では円の価値が旧下落している。 と、言うのもベトナムドンはほぼアメリカドルと連動しているので円ドル相場で円安となると、対ドルとほぼ同じ比率でドンに対しても円安が進行するのである。 この事自体はベトナムの輸出産業の競争力を低下させるという問題も発生させているが、まぁここではこれ以上触れない。 私がベトナムにいたのは8月8日〜8月18日であるので、円相場が多少円高に戻っていた時期であり、ドル円132〜134円ほどであった。 この時のドン円相場が0.0057であったので、333ビールの12000ドンは68.5円ほどになる。 日本でビールを買うよりはまだ全然安いけど、物価上昇と円安が合わさった結果25%もの価格上昇となっている。 なお、空港の売店では333ビールは35,000ドン、ヴィンパールランド内では確か5万ドン以上だった。 スーパーで買う場合、ビールは基本的に国内企業の国内生産か、ハイネケンのような国際ブランドだけど国内ライセンス生産なので日本より遥かに安い。 しかし、これがほとんど輸入物のテキーラ、ジン、ウイスキー等はめちゃくちゃ高い。ワインはダラット産を選べば安いが、それ以外のワインは同様に高い。 テキーラを確認すると、どこでも手に入るクエルボのレポサドとブランコはどちらも579000ドン 長く続いた円ドン相場200で計算すると2,895円 旅行時点での円ドン相場175で計算すると3,308円 そして今(9月17日)の相場16...

ベトナム、ニャチャンのテーマパーク『ヴィンパール』Vinpearl Nha Trang

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 三年ぶりのベトナムで感じた様々なことを記しておきたい 日本からベトナムへ向かう時、羽田空港の免税店は半分以上がシャッターを閉ざしており、日本から飛び立つ観光客がいかに少ないかを物語っていたが、ベトナム、タンソンニャット国際空港についてからの到着ゲート付近では各種看板が広告募集中の表記だらけで広告が3分の1くらいしか掲載されていなかったのも、まだコロナの影響で海外からの観光客が戻ってきていない事を感じさせた。 しかし、空港の外に出るとホーチミン市の活気は失われていないと思った。 車が以前より増えたと感じつつも、相変わらずバイクの大渋滞で移動にはかなりの時間がかかる。 そして、ベトナム航空の国内線でホーチミン市からNha Trang(ニャチャン)へ(ホーチミン市到着の2日後、8月10日) Nha Trang(ニャチャン)のVinpearl(ヴィンパール)ランドに行くと、観光客の少なさはより顕著にわかった。 各種ウォータースライダーはどれもほぼ待ち時間無し、スタッフが暇そうに待っている状態。 遊園地部分の遊具もほぼ待ち時間なし、定員半分くらいで遊具をスタートさせる状態。 唯一20分以上待ったのがジェットコースーター。 ジェットコースターの例外を除くとどこも待ち時間なし、レストランも席が余っている状態で座る場所に困ることもなかった。 明らかに巨大なテーマパークに対して客が想定の3分の1以下どころではない状況となっている。 まぁ、あんなに待ち時間の無いテーマパーク体験は今後もう無いだろうから貴重な体験だったかもしれない。 ただ、これは平日であった事も影響していると思われる。週末ならベトナム人がもっと遊びに来ていただろう。平日であったため、外国人観光客の少なさがそのまま閑散とした状況を生み出していたのだろう。 AIとペーパーレス Vinepearl内のホテルではレストランに入るのは顔認証、ホテルから遊具施設に移動するバスも顔認証、もちろん入場も顔認証 重要なのは、日本だと顔認証を導入していたとしても、入場券を配ったりして、二度手間が発生するものだが、紙のチケット等は一切配られないので大きなコスト削減になっているだろう。 使う側のこちらも紙のチケットを管理する必要など無いから、入場のたびにチケットを取り出すような面倒な事もなくスムーズ。 ホテルの部屋こそまだカードキーを...

三年ぶりのベトナムで感じた「聴き取れなかった」と「通じた」

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 コロナ騒ぎで遠ざかったていたベトナムに三年ぶりに行った。 最大の関心事はこの三年間頑張ってきたベトナム語が通じるかどうかということ。 そして、結果は残念ながら通じるとは言えなかった。 だが、進歩を実感できる場面も結構あった。 まず、駄目だった場面 ネイティブ同士の普通の会話を聴き取るのは困難であった。 南部弁同士の会話でも一部聴き取れる単語があるだけで全体として意味がわからなかったし、北部弁の会話は壊滅的に聴き取れなかった。 聴き取れなかった理由 南部弁を練習してきたと思っていたが、実際には努力が足りていなかった。 以前の記事にも書いている様に、Vの発音は基本ヴァ行で練習してきた。 しかし、実際に聞いているとヤ行で発音している方が一般的だった。 以前オンラインレッスンで、南部在住でも現在はVをヤ行で発音するのは3割程度と聞いていたので、なんとなく、Vはヴァ行で発音しておけば良いと思っていた。 でも、ヤ行で発音されると、練習していないので全く聴き取れない。 vào(ヴァオ)が(ヤオ)で耳に入ってきたら練習していないから何を言われたのかわからなくなる。 それに、vào の南部言葉vôが使われているのでますます聴き取れない。これも当然、ヤ行音で発音されているからヨーの発音となる。 オンラインレッスンでも、このあたりはずっとヴァ行音だったし、Dropsの文でもvô ではなくvào が使われていてヴァ行音だった。 全体として南部発音を練習していた筈であったが、本当に南部の言葉を聴き取るつもりならもっと完全に南部言葉を発音しておくべきだったとわかった。 このように南部発音の徹底不足、そして南部言葉の利用不足が聴き取れない要因の一つであった。 それ以外にも初歩的な文法と初歩的な言葉しか実際に会話で練習していないから、ちょっと複雑な会話になったり、口語独特の表現が入ってくるだけでわからない。 まぁとにかく聴き取れない、わからないが印象に残った。 さらに、私の周りでは完全な南部弁話者と北部弁話者が半々に近い割合でいた。 以前ははっきり聴き取れていなかったのでここまで実感していなかったが、よくよく個人個人の発音を注意して聴くと北部弁話者が結構いるとわかった。まぁたまたま北部からの来客2名がいたことも割合を高めてはいた。 当然ながら北部弁を早口(本人は普通)で喋られると、もう全...

ベトナムの年中行事、『かまど神様の日(ngày ông công ông táo)』とは?

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 旅の指差し会話帳でベトナム語の発音レッスンをしていると年中行事のページにきて、気になる行事があった。 旧暦12月23日に行われると記されている『かまど神様の日』である。 ベトナム語表記ではngày ông công ông táo となっている。 旅の指差し会話帳 ベトナム語P40より引用 ngày は日、ông は人称代名詞で年をとった男性の名前の前に付けると習った。 なのでcông(コン)お爺さんとtáo (タオ)お爺さんの日 なのかなと思った。 しかし、ngày ông công ông táo で検索すると、真ん中に一人の女性、左右に男性がいる絵が表示される。 どういう事なのだろうと調べてみることにした。 かまど神オンタオの日(Viet Jo Life) ここに日本語で解説があった。 ngày ông công ông táo 以外にngày ông táo という短い表記や、Lễ cúng ông táo về trờiという表記もあった。 ông はこの場合「〜様」という敬称として使われているらしい。 なので、それぞれ、コン様タオ様の日、タオ様の日、タオ様が天に帰るのを祭る日という感じかな。 táo は竈(かまど)なのでかまど神様の日だとわかるけどcông がよくわからない。 そこで、まずはオンタオの物語を確認する。 先程のリンク先とこちら2つのベトナム語のリンク先に微妙な違いがあるように思える。 dienmayxanh.com  /  meta.vn けど、大筋は変わらないので簡単に説明すると チョン・カオ(Trọng Cao)という男性はティ・ニー(Thị Nhi)という奥さんがいたけど、子供が出来なくて言い争いが起きるようになり、ついに暴力をふるったので奥さんは家を飛び出してしまった。その後ティ・ニーはファム・ラン(Phạm Lang)という人と結婚した。 後、気持ちが落ち着いたチョン・カオはティ・ニーを探す旅に出て、苦労しながら遂に会うことが出来た。しかし、そこに現在の夫ファム・ランが帰ってきて、ティ・ニーはチョン・カオを干し草に隠した。 ファム・ランは肥料を作る為に干し草に火を着け、それを見たティ・ニーは助けようとして火に飛び込み、ファム・ランも助けようとして火に飛び込み全員死んだ。 天帝ngọc hoàng(漢越語で玉帝)は三人にそ...

『ベトナム語』Vがヤ行音になる地域

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南部の色んな先生とオンラインレッスンを続けているうちにわかってきたことを記しておく。 以前の記事で記したように南部ベトナム語の特徴としてヤ行音が頻繁に使われるという特徴がある。 北部ベトナム語ではザ行音となるd,gi,rのうちd,giは南部ではヤ行音になる。 rはラ行音になる。 そしてもう一つ南部の特徴としてvのヴァ行音もヤ行音になると『旅の指さし会話帳』に記載されているが、南部の色んな先生とオンラインレッスンをしてわかってきたのはvがヤ行音に変わるのはホーチミン市より更に南、及び南西地域のようだ。 つまり、ホーチミン市の人はvはヴァ行音のままの人が多いらしい。 ただ一定割合でvがヤ行音になる人がいるので慣れておかないと聞き取れない。 ホーチミン市より南というとリゾート地のVũng Tàu が思い浮かぶ。 Vũng Tàu はvのまま発音だとヴンタオって感じだけど、vがヤ行音になる発音ではユンタウって感じになる。Vũng Tàuに関しては確かにユンタウって感じのほうが馴染みがある。 giも必ずヤ行音になるわけでもないようで、北部のようなザ行音で発音する人がいるみたいだけど、それが地域によるのか、北部から移住した人なのか、よくわからない。 先頭のqを発音しない、またはuで発音するのも南部の全ての人ではないようで、発音している人もいる。 ngon quá → ngon uá あと、Anhの北部がアィンで南部がアンなのはほぼその通りなんだけど、南部の先生で一定の割合でAnがアィンになる(Anhはアンのまま)ようだ。 Anh ăn cơm chưa  北:アィン・アン・コム・チュア 南1:アン・アン・コム・チュー 南2:アン・アィン・コム・チュー こんな感じ。 それで、つかぬ話になるけど、最近知ったのはベトナムの地域区分は3つではないということ。 北部・中部・南部と3つに区分けされると思っていたのだけど、オンラインレッスンのVĩ先生の出身地がKon Tumだというので「中部ですね?」と聞いたら、「違います。高原地帯です。」と説明があった。 それでベトナムを複数地域で分割した画像が送られてきて、高原地帯の存在や、南部より南と南西地域がメコンデルタであり、南部と呼ばれる地域が実はとても狭いと知った。 国土交通省のベトナム地域区分画像 これだと中部が随分長いけど、Vĩ 先...

読書:『ベトナム語はじめの一歩まえ』

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何となく駿河屋でベトナムとかベトナム語とかで検索して安い本を見つけては買うということをしているので、この本もそんな感じで何となく買ってしまった本の一つ。 ベトナム語はじめの一歩まえ(写真では「まえ」がシールで切れている) 読み始めて直ぐに思ったのは2001年時点でのベトナムの状況を説明しており、2020年の現在の状況とはだいぶ違うので、著者が2001年時点で思ったことが今現在のベトナムに当てはまらない事も多く、読んでいて微妙だなというのが正直な感想であった。 それで気が乗らない感じで週に一回30分程度読み進めていた。 著者冨田健次という人はベトナム戦争終結直前の南ベトナムを訪問しており、終結直後のハノイにも訪問していて、その後もベトナムに深く関わってきた人なのだそうで、ベトナムに対する思いの強さはひしひしと伝わってくる。 また、ベトナムに大きく関わっているがゆえに知り得たであろう雑学的情報がたくさんあり、それも興味深い。 第一章、第二章はベトナムの文化とベトナム料理について語り続けており、ベトナム語やベトナムに10年以上関わっている私にとっては興味深い内容が色々と記載されているのであるが、自分が思ったことを自分のために記しただけのような文章であり、わかりやすい文章を書くことは出来ていない。 少し前に『 ベトナム風という間違った表現 』という記事を書いたが、「ベトナム風」という表現がこの本に多数登場すると記した。 どのような表現かというと P92 bánh mì  thịt ベトナム風サンドイッチ P93 phở ベトナム風うどん P94 nhúng dấm ベトナム風しゃぶしゃぶ p95 bánh cuốn  ベトナム風蒸し餃子 P111 chè  ベトナム風ぜんざい P119 hủ tiếu ベトナム風細うどん P119 hủ tiếu khô 汁なし細うどん ベトナム風だらけで、よくこんな間違った表現を多用できるなぁと感じる。 ただ一点不思議なのはBánh xèoについては「ベトナム風お好み焼き」と記していないのである。(そもそもBánh xèoが登場していないだけなのだが) 「ベトナム風」で日本で一番見かける表現がバインセオ・ベトナム風お好み焼きという記述なのだけど、少なくともこれに関してはこの本が出どころではなさそう。 この本に記載されている他のベト...

よく見かける「ベトナム風」という間違った表現

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日本にあるベトナム料理の店に行くとよく見かけるのはベトナム風「お好み焼き」といった説明である。 Bánh xèo Bánh xèo(バンセオ・バインセオ)の事をこのように表記しているのだけど、Bánh xèoは日本のお好み焼きとはだいぶ違う料理でお好み焼きという感じはしない。 それよりもっと引っかかるのはベトナム風という言葉である。 何々風という言葉はそれっぽく見えるが確証は無いときに使う言葉であろう。または明らかにそれっぽく真似たものに使われる。 中華風スープとなれば中華料理に使う調味料を使ってみたとか、何かしら中華料理に似せたものに使われる だから何々風というのはそれっぽく見えたり、それっぽく見せたりする表現である。 OL風の人が店に入ってきた。という表現はOLかどうかわからないがそれっぽく見える事を表しており、中華風スープはそれっぽく見えたり感じたりするように作ったものであって中華料理そのものではない。 であるのに、Bánh xèoの事をベトナム風お好み焼きなんて表記するのは滅茶苦茶な話である。 これではBánh xèoはお好み焼きをちょっとベトナム風にアレンジしたもので、ベトナムの料理ではないと言っているようなものである。 この表記を初めて見たのはすでに10年以上前であり、その時から気になっていた。 ベトナム語を学習していると、料理の用語説明がどの学習書にも必ずあるが、Bánh xèoに関してはほぼどの本でもベトナム風お好み焼きという間違った表現が行われている。 何故このような間違った表現が広まってしまったのだろうか。 はっきりとした事は今の所わからないのだけど、最近読んでいる『ベトナム語はじめの一歩まえ/冨田 健次 (著)』という本にこのような表現が頻出していた。 この本ではPhở(フォー)の事をベトナム風「うどん」と説明している。 Phởは麺類ではあるが、米粉を使っており、きしめんのように平たく、牛肉か鶏肉が具材となる。スープも日本のうどんとは全然違う。 Phở(フォー) 麺が平べったい うどんとの共通項はほぼゼロであるのに、単に白くて蕎麦よりは太い麺類だからうどんでいいかという感じで表現してしまったとしか思えない短絡な表現である。 この表現が著者が名付ける前から既に広まっていたのか、著者が初めて表現したのかどうかわからない。 著者はベトナム戦争終結前か...