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ロゼッタストーン ベトナム語 再考

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 最近、ロゼッタストーン ベトナム語をやり直している。 iVPT試験対策で北部発音や北部言葉に慣れる目的で最初からやり直し始めたのだけど、それを継続している。 それで、以前は画像と音で状況を判断しベトナム語のみが表記されるロゼッタストーンは日本語の説明が一切ないが、それが良いところだと思っていたので単語を調べたりしなかった。 けど、今回は初めからわからない単語は全て調べるという方針に転換した。 わからない単語があれば一旦進行を止めてでも意味をちゃんと調べてから先に進むようにしている。 こうしてみると、やはり調べたほうが良いのだと思う。 写真からそれが何か大体わかる単語もあるけど、なんだかわからない単語も結構ある。 わからないものをわからないままにしておくのは良くない。 そうやって調べながら進めていくと、繰り返し繰り返し同じ言葉のバリエーションを練習するロゼッタストーンは強い記憶として残る。 やり直してみて、ロゼッタストーンは本当に基礎を固めるのに適しているなぁと感じる。 北部発音、北部言葉しか無いのでこれをいくら頑張っても実際にホーチミン市にいったら全く聴き取れないという問題はあるものの、そこを割り切った上で使うなら良いと思う。 ベトナム固有の年中行事とか習慣に関する言葉も無いので、そこは他のアプリなり本なりで補う必要はある。 基本的にはとても優れた学習アプリだと思う。 そんなロゼッタストーンであるが、やり直していて問題のある設問が存在することに気がついた。 これは、 Chị đang ăn tối với ai? 夕食を誰と食べているの? と聞かれて ___đang ăn tối với chồng tôi. ___旦那と夕食を食べているわ。 この空白を埋める選択肢が 1.Chị 2.Tôi  3.Anh そう、正解と思える選択肢が2つ存在している。 空白は私を意味する単語なので、もっとも正解に近い表現は先にChị (あなた)と呼ばれているのだから、私を意味するのもChị になる。 まぁTôi も性別や年齢を考慮しない私なので正解とも言えるが、相手がChị を使っているのだから年上女性であり、年上女性が年下に対して使う私はChị なのだからTôi はやや不適切となる。 Anhは年上男性なので論外 では、この設問2つとも正解なのか? Chị のみが...

iVPT試験対策で気づいたベトナム固有の語彙という壁

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 iVPT国際ベトナム語能力試験のAレベル模擬試験問題を確認していて気がついたことがある。 序盤の設問は比較的一般的な単語が使われているが、後半になると固い表現、漢越語の熟語が多く出てくる。 iVPTは合格不合格ではなく60点未満 不合格、80点未満 A1 100点以下 A2と三段階になっているのでA2を取りたかったらそうした言葉を知っている必要があるということであろう。 普段、基礎的な単語しか使っていないから当然わからない。聴き取れるわけもない。 それで、毎日毎日Dropsであれだけ単語を学習していて、いろんな専門用語も学習したはずなのに何故? と自分に問いてみる。 理由1 単語を学習しているだけで用例はあまり無く、最近になってこそ学習した単語の例文を作ってみたりしているが、基本的に使っていない単語が多く、記憶として定着しておらず、とっさに出てこない。 理由2 Dropsは多言語学習アプリであり、登録されている単語は基本的に利用可能な全言語共通のようだ。 この為、ベトナムで使われることが殆ど無いような単語も多数登録されている。 主に欧米圏でしか使わない単語がとても多い。 これはいくら覚えても、普段の生活でも使わないし、試験には絶対でない。 逆にベトナム固有の単語が無い。ベトナムでは比較的よく使われる単語でも全言語共通のDropsには登録されていない。 季節行事関連を見ればキリスト教やユダヤ教関連ばかりなのがわかる。 対策 1.ベトナム文化 まず、ベトナム固有の文化、行事、遊び等に関する単語を覚える必要がある。 これはやはりベトナムに特化した本、旅の指さし会話帳ベトナムなどを活用するのが良い。 これに関しては過去にオンラインレッスンの教材として全ページをVĩ先生に添削して間違いを直してもらったので、これを見直し、レッスンを観直すのが良いと思う。 指差し会話帳ベトナムは普通の参考書には載っていない生活に必要な物が多数掲載されている点が良い。ただし、添削してもらいながらすべての単語を発音してみてわかったのは間違いが多いこと。 私の手元にあるのが第2版(2006)で、既に16年くらい前のものだが、未だにそれが最新だと思われる。ということは、現在でも明らかなミスが放置されたままとなっている。 まぁ私は間違いを訂正してもらったドキュメントがあるので良いのだけど。 Dr...

『ベトナム語』多言語対応学習アプリDropsを一年以上続けてみた

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 以前、おすすめ学習アプリとして記事を書いた『Drops』 一年以上続けてみて思ったことを記しておくことにする。 だいたいこの手のアプリレビューというのは一週間程度使ったレビューが多いから、一年以上使ったレビューというのは少ないので誰かの役に立つかもしれない。 以前の記事『 ベトナム語学習アプリまとめ 』では9/10点とかなり高評価を行っていた。 南部発音という事もあり、ちょっと甘めに採点していたかもしれない。 では、まずはその南部発音なのかについて再考察してみる Dropsは南部発音なのか? D まずDの発音はだいたい濁らない南部発音になっている。 いわゆるヤ行音である。北部のザ行音ではない。 Gi このGiは微妙でgiờとかは濁らない南部発音だけどgiác mơとかは濁った北部っぽい発音で収録されている。 法則性があるのかよくわからず結構気になる。 ざっと確認すると 濁らない giờ giùp hình tam giác gió gia đinh cáu giận thư giãn biển báo giao thông 濁る giăm bông hình bát giác giương giác mơ máy giữ ẩm điểm giao cắt 漢越語の「交」を意味する「giao」は濁ったり、濁らなかったりで聞いていてかなり戸惑う R Rはほぼ濁らない南部発音 こんな感じなのでまぁ気になるのはgiが単語によってかなりの揺らぎがあるという事。 実際に人によって発音が違うことを再現するためにこのように収録しているのか、特に意図もなくこうなっているのかはわからない。 オンライレッスンで複数の南部の先生とレッスンをしていると人によって発音がかなり違うというのは事実として感じるので、これはこれで良いのかもしれない。 南部言葉 概ね南部発音なことは再確認出来たので、そもそも南部言葉なのかについても考えてみる。 太ったはmậpで収録されているから南部といえる。北部なまりならbéoになるが収録されていない。 帽子はnónで収録されているからこれも南部。しかしニット帽はmũ lenと北部のmũになっている。 ベレー帽、ハンチング帽もmũで収録されているのでちょっと複雑 傘はôで収録されているので北部。南部はdùだが収録されていない。 車(自動車)はxe hơiなの...

Chào buổi sáng 多言語学習アプリ故の表現か?

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日本語で書かれたベトナム語の参考書にはXin ChàoやChào Anh/chị/bà/ôngといった言葉がこんにちは、おはよう、こんばんは、更にさようならと記されており、一つでそれら全てに利用できる事が説明されている。 ところが、様々な言語に対応した多言語学習アプリでは事情が異なり、おはように対応する言葉として、Chào buổi sáng 、こんにちはに対応する言葉としてChào buổi trưa こんばんはに対応する言葉としてChào buổi tốiという形で単語学習が行われる。 これは英語を基準として問題を作成し各言語に翻訳しているからだと思われる。 実際にChào buổi sáng なんて挨拶している人を見たことは私は無い。知り合いに聞いても「なんでわざわざbuỗi sáng を付けるの?」と言われてしまう。 つい最近VVレッスンのBình先生(南部)に確認したらベトナム人同士で使うことは無いとはっきり教えてくれた。(この行より前は一年くらい前に記して下書きのままだった。ここからは本日書き足した部分。2020/05/05) けど北部のhồng先生はChào buổi tốiって挨拶してくれたことがあった気がするけど、あれは相手が日本人だからかな? 多言語学習アプリ例 ◇nemo ◇Drops Dropsの辞書サイトで見ると、英語のGood evening,Good afternoon,Good morningをベースに問題作っちゃったんだろうなぁって感じが伝わってくる。 多くの多言語学習アプリは英語とスペイン語あたりで問題を作って、それを各言語に翻訳して多言語化しているようで、日本語とベトナム語の組み合わせだとかなり不自然になる事がある。 ある程度は目をつぶるしかないだろう。 ようは学習する側が実際には使わない表現を把握していれば済むこと。

ベトナム語学習アプリまとめ

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はじめに ベトナム語の学習アプリについて、後で確認しやすいようにここにまとめる事にする。 ベトナム語は地域によって発音が大きく異なり、また、ハノイ弁が一応標準語という扱いになっているが、日本語の標準語のようにどの地域でも通用するかというと、そうではない。 行き先が北部なら北部発音、南部なら南部発音を学習しておかないとまともに聞き取ることが出来ない。 このためアプリに収録されている音声が南部発音なのか北部発音なのかが重要であるが、アプリの説明には収録音声がどの地域の音声なのか記載がないため、インストールして使用するまでわからない。 これからベトナム語学習アプリを利用する人のために、実際に利用して確認した音声について以下に列挙する。簡単にアプリの仕様も説明する。 なお、私が聞いてなんとなく北部と思ったものは北部、南部と思ったものは南部としてあり、中部の音声だったとしても私には判別が難しいので多分南部扱いとなる。 ベトナム語学習アプリ nemo 南部発音 単語学習アプリ 多言語対応アプリ 有料 概要:日本語とベトナム語の文字と音声が繰り返し流れるタイプのアプリで、何かをしながら聞き流す感じで学習が出来る。 多言語対応アプリの為、ベトナム語と日本語の組み合わせでは不自然な表現が見られる。 有料だが買い切りで安い おすすめ度:7/10 AppStore  /  GooglePlay Drops 南部発音 単語学習アプリ 多言語対応アプリ 有料 概要:四択問題、二択問題、それぞれ文字表記での選択と音声聞き取りによる選択がある。他に綴りを選んでいく問題も二通りある。 一回5分で終わるのでスキマ時間に学習できる 無料だと学習後10時間くらい待たないと学習が出来ない。有料は無制限。 多言語対応アプリにありがちな日本語とベトナム語の組み合わせで不自然な表現については多少あるが他のアプリほど酷くない。 おすすめ度:9/10 AppStore  /  GooglePlay mondly 北部発音 総合学習アプリ 多言語対応アプリ 有料 概要:簡単な選択問題から聞き取り問題や、発音問題もある。 多言語対応アプリにありがちな日本語とベトナム語の組み合わせによる不自然な表現につい...

ベトナム語:ベトナム語学習アプリ『ロゼッタ・ストーン』と『Drops』

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◆『ロゼッタ・ストーン』 以前、 『ベトナム語 学習アプリについて思う事』 という記事を書いた。 この時は、良いアプリは見つからないという事で終わっていた。 その後、『ロゼッタ・ストーン』を始めてみた。 『ロゼッタ・ストーン』は昔から名が知られる有名な言語学習アプリであった。 英語学習で有名だったが、ベトナム語がある事はかなり前から知っていた。 かなり前から知っていたのに利用しなかったのは、PCという事でWindowsでしか動かないようなものではないかと思っていたこと、またベトナム語は北部発音だという事は調査済みで積極的に学習したいとは思わなかった。 だが、色々と試しても良いアプリは見つからないので、ダメ元で『ロゼッタ・ストーン』を試してみることにした。 試すといっても『ロゼッタ・ストーン』は月毎課金サービスではなく、買い切り型なので、購入して利用することになる。 これも『ロゼッタ・ストーン』の利用を躊躇してしまう要因の一つであろう。 と思ってたいのだが、今この記事を書いていて、私が購入した 『ロゼッタストーン・ライブラリー』 というソースネクストが販売している方のアプリがそういう仕様で、本家Rosetta Stoneが販売している方の Rosetta Stone アプリは年間契約らしい。 ただ、年間契約が結構高く、ソースネクストの方はほとんどいつも割引販売されており、買い切りで制限なく利用できて3,000円以下なので、こちらのほうがお得だと思われる。 ロゼッタ・ストーンの内容としては、とにかく学習言語の文字しか表示されない。日本語でどのような意味かとか、日本語の解説はなく、ひたすらベトナム語と写真の組み合わせを選択して学習していく事になる。 この設問の場合、他の3つの説明文と画像から類推して回答文を考え音声で回答しなければならない。 回答文を考えるのも焦ると中々出てこないし、発音が悪くても駄目 単語の説明が無く映像と音声と学習言語のテキストのみというスタイルは他の学習アプリとは大きく異なっており、繰り返すことで徐々に単語と画像の組み合わせで意味が刷り込まれていく仕組みとなっている。 私個人はついつい辞書で単語の意味を調べながら進めてしまうのだけど、辞書で調べないほうが良いのかもしれない。 ただ、調べないとはっ...

ベトナム語 学習アプリについて思う事

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私はもう何年も前からベトナム語を学習している。 しかし、その割にはまともに会話が出来ない。 それには色々と理由があるのだけど、まず、いままでの自分の学習法を振り返ってみたい。 以前、私はiKnow!という英語学習アプリを利用していた。 iKnow!は英語学習アプリであったが、自分で問題を登録できたので、手持ちの参考書に載っている単語や例文を自分でiKnow!に登録してベトナム語を学習した。 これは5年くらい続けたであろうか。 しかし、問題を作るのに時間がかかり過ぎて、肝心の学習時間が削られているという問題があった。 また、自分で作った問題はそれほど質が高くなかった。 また、手持ちの参考書に載っている単語や例文は偏りが酷く、めったに使わない単語や、旅行でしか使わない単語はたくさん覚えたが、日常生活に使う単語はかなり漏れていた。 それで私はiKnow!でベトナム語を学習するのはやめてしまった。 同時にiKnow!で英語を学習するのもやめた。 iKnow!は単語学習アプリであって、文法は教えてくれないので単語ばかり覚えてしまい実際の会話には繋がらなかったからである。 この様にベトナム語の問題をたくさん登録していた その後、アップストアでベトナム語で検索して見つかったnemoでの学習を始めた。 nemoは多言語学習アプリであり、ベトナム語にも対応している。 nemoは基本的に単語の発音を聞き続けるだけなので、自分で能動的に問題を解くというような要素はない。 毎朝コーヒーを飲んでいる時に聞くようにしていた。 それで全ての問題を聞き終わってしまって、最近は以前ほど毎日は使っていない。 良かったところとしては、nemoに登録されている音声は南部発音なので私には都合が良かった。(ベトナム語は地域によって発音が大きく異る。私は南部にあるベトナム最大の都市ホーチミン市に用があるので南部の発音を覚える必要がある) 良くないところとしては、多言語学習アプリであるがゆえの問題の質の低さにある 恐らく、ベースの学習言語を英語で作っているのであろと思われる。そして各言語版は英語から翻訳して作っているのではなかろうか。 その結果、英語だと正しいだろうけどベトナム語と日本語にすると意味が通じない問題が結構頻繁に出て来る。 聞...