ベトナム語:今回もほとんど通じなかった件(南部と北部の発音)
13回目の渡越
今回こそベトナム語で多少は話せるようにと一ヶ月前からベトナム語学習強化モードに入って毎日朝晩ロゼッタ・ストーンでベトナム語を学習していた。
途中からDropsも使って並行してベトナム語の学習を進めた。
ベトナムに着いてからも学習を進めていた。
だが、今回もほとんど聞き取ることが出来なかった。
聞き取ることが出来ないから話すべき言葉も思いつかない。
多少、学習の成果を感じる場面はあった。進歩がないわけでは無かった。
ただ、周囲からはベトナム語の学習をしているのに何故ベトナム語で話さないのか?と怪訝がられていた。
しかし、話さないのではなく、話せないというのが実情であった。
ロゼッタ・ストーンの音声問題は聞き取ることが出来た。
だが、実際の会話はほとんど聞き取れない。
学習向けの丁寧な発音と実際の会話は違うというのも一つの理由だが、もっと大きな問題がある。
ロゼッタ・ストーンの音声は北部発音であり、南部とは大きく異る。
ちょっとこの点について現時点で思ったことをまとめておく事にする。
単語の表記でも発音に合わせて変更されている場合がある。
ソースネクスト『ロゼッタ・ストーン』ベトナム語
AppStore
『Drops』
Google Play
『Drops』
今回こそベトナム語で多少は話せるようにと一ヶ月前からベトナム語学習強化モードに入って毎日朝晩ロゼッタ・ストーンでベトナム語を学習していた。
途中からDropsも使って並行してベトナム語の学習を進めた。
ベトナムに着いてからも学習を進めていた。
だが、今回もほとんど聞き取ることが出来なかった。
聞き取ることが出来ないから話すべき言葉も思いつかない。
多少、学習の成果を感じる場面はあった。進歩がないわけでは無かった。
ただ、周囲からはベトナム語の学習をしているのに何故ベトナム語で話さないのか?と怪訝がられていた。
しかし、話さないのではなく、話せないというのが実情であった。
ロゼッタ・ストーンの音声問題は聞き取ることが出来た。
だが、実際の会話はほとんど聞き取れない。
学習向けの丁寧な発音と実際の会話は違うというのも一つの理由だが、もっと大きな問題がある。
ロゼッタ・ストーンの音声は北部発音であり、南部とは大きく異る。
ちょっとこの点について現時点で思ったことをまとめておく事にする。
南部と北部で明確に発音が異なる文字
D,G,R,V,Qの発音は南部と北部で異なる。
- D
- ベトナム語にはDが二種類あり、横棒ありのĐと横棒なしのDがある。横棒ありの方については南部も北部もほぼ同じで日本のローマ字読みのDと同様の発音だが、横棒なしの方の発音は南部ではヤ行、北部ではザ行の発音になる。
- 例えばáo dài(日本語通称アオザイ)の発音は南部ではアオヤーイという感じで北部ではアオザイという感じになる。(カタカナではベトナム語の発音を正しく表現できないのでカタカナ表記はしないほうが良いのだが今回は違いをわかってもらうために参考程度にカタカナ表記を行う)
- G
- Gの発音は南部ではヤ行、北部ではザ行になる。
- 例えばgiá bao nhiều(いくら?)の南部発音はヤー・バオ・ニュウって感じで、北部発音だとザー・バオ・ニュウって感じ。
- しかし、例外がとても多い気がする。
例えば鶏肉入りフォーのphở gàはフォー・ヤーではなくフォー・ガー。 - もしかして、giaの三文字の時の方が例外なのだろうか?
- R
- Rの発音は南部ではラ行、北部ではザ行になる。
つまり、南部の発音は日本のローマ字読みに近い。 - 例えばrượu lúa mới(日本語通称ルアモイ)の南部発音はカタカナで表現しようとするとルウ・ルア・モーイだが、北部だと濁ってジウ・ルア・モーイとなる。
- 但し、実際の発音が必ずしもそのとおりとは限らない。単語によって南部なのに北部っぽい発音になる単語があると感じている。
- V
- Vの発音は南部だとなんというか複雑で、うまく説明が出来ない。北部発音だとヴァ行になり、日本語のローマ字読みの発音に近い。
- 例えばviệt nam(ベトナム)は南部だとジッナームとかイェッナームとかよく聞き取れない音になっていて個人差も激しい。北部発音だとヴィェッナームって感じ。
- Vは本当に良くわからなくて、南部でもヴァ行の人もいるので私もヴァ行で発音することにしている。(なお、英語のようにVは唇を噛みながら発音する)
- Q
- Qは南部では発音しない。北部ではクァ行の発音になる。
- 例えばngon quá(すっごい美味い)の南部発音はQを発音しないのでゴン・ウァーって感じになる。北部だとゴン・クァーって感じ。
他にも南部と北部で発音が異なる箇所
声調の違い
声調記号の〜が?と同じ発音になっているので北部6声調に対して5声調になっている。〜の発音は?で発音すれば良い。単語の表記でも発音に合わせて変更されている場合がある。
ANHの違い
兄とか同年代男性の人称代名詞を意味するAnhの発音は南部ではアンに近く、北部ではアィンに近い。
これはANHで始まる場合だけではなく、例えばChợ Bến Thành(ベンタン市場)の南部発音はチョ・ベンタンだが、北部なまりで発音するとチョ・ベンタインとなる。
日本語のガイドブックで南部にあるベンタン市場をわざわざ北部なまりでベンタイン市場と表記しているのを見かける事があるが、これはとても違和感がある。
không có chi
確か仕事でベトナム語のチャットをしていた時に気がついた南部表現
「どういたしまして」を意味するkhông có gì(ホン・コー・ジー)を南部の人はkhông có chi(ホン・コー・チー)と表記していた。
これを見て以降、私はより南部っぽい表現としてkhông có chiを積極的にチャットで使うようにしている。
không có gìでも通用すると思うのだけど、không có chiと表記することでより親しみがあると思っている。
なお、không の発音がホンなのかコンなのかという事を気にする人がいるけど、カタカナでは表現できない発音で、ホンでもコンでもない。喉の奥でKを発音する感じで明確な音ではなくかすれるような感じになっている。より北部の人のほうがホンに近い気がするが、日本語の音に合わせてどちらかを考えることは意味がない。
英語のtheを母音の前はジでそうでない時はザなんてネイティブの人は考えもしないし意識もしていないのに日本人は日本の音に当てはめようとして規則を気にしたりしているのに近い。
ソースネクスト『ロゼッタ・ストーン』ベトナム語
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