『半沢直樹』と『下町ロケット』
半沢直樹の新シーズンが放送されている今、まずは前シーズンを始めから見直してみようと思って観てみた。ちょっと感じたことを残しておくことにする。 『半沢直樹』はやはりハラハラ・ドキドキする展開で、ちょっと怖く感じるが面白い。 だけど、7年前に観た時とはちょっと違う感覚があった。7年前は仕事でストレスがとても多かったので、半沢直樹がピンチになるような場面では本当にドキドキして怖くなって次回を観たくないと思うほどであった。しかし、今回は2回めということもあれば以前より精神的に落ち着いているという事もあって、そこまでの怖さはなかった。 それより気になったのは『下町ロケット』と似ていると感じたことである。 一本のネジにこだわる半沢直樹。工場で働く人の気持ちがわかる銀行員。 『下町ロケット』は逆に工場側の立場で自分たちの技術をわかってもらうために努力するドラマだ。 原作者が同じ池井戸潤なので似た雰囲気になるのは当然と言えるが、この二つの作品は視点を逆にしているだけで構成はとても似ている。 『半沢直樹』では出向させられる事から逃れるのが一つの大きなテーマになっているが、『下町ロケット』では出向させられた経理課長(?)が信頼を勝ち取っていく場面があったり、逆の立場が描かれる。 他にも随所に観られる両作品の共通点、銀行員、出向、粉飾、手作り、特許、努力、信頼、裏切り、そして逆転。 だけども、私は『半沢直樹』の方が好ましく感じる。 窮地に立たされながら不正を暴き大逆転する様や流行語になった『やられたらやり返す、倍返しだ!』は気持ちが良い。 観終わった後にすっきりする内容で、ほぼプラスの印象しかない。 『下町ロケット』は私が子供の頃から好きな吉川晃司が出演するということがきっかけで観たのだけど、これはこれで面白かった。 『下町ロケット』にはその表題どおりロケットの打ち上げという夢のある仕事にかかわっており、そういうところはとても気持ち良いなぁと思う。 しかし、展開の中でどうしても技術的に足りない時に、それを解決する方法がほぼ毎回全社員の残業によるものであるのはいささかどうなんだろうと疑問を感じざるを得ない。 残業どころか徹夜して頑張れば解決するといった展開っていつの時代の根性論なのかと思ってしまう。 睡眠時間削って長い時間働けば良いアイデアが出てくる? そんな馬鹿な。それならGoogle