『ごっつ三国』魏王 曹操のスキル名

伝承が実装されて曹操には通常の曹操とは別の『魏王 曹操』という伝承キャラが誕生した。
伝承という仕組み自体については以前の記事で自分なりにその時点で思ったことを記している。
今回は伝承という仕組みについて何か記すわけではない。
私が気になっているのは魏王 曹操のスキル名称、とりわけ第一スキルの名称である。
『よこしまな英雄』
第一スキルなので対戦相手が使っていると頻繁にこの文字を見かけることになる。
私はこの文字を見るたびにとても不快な気持ちになる。
歴史を知っているので、曹操がいかに優れた人であり、三国時代の英雄である事を知っている。
このスキル名『よこしまな英雄』は曹操をよこしまな存在だと断定しているに等しい。
よこしまを辞書で調べると
よこ‐しま【▽邪/横しま】 正しくないこと。道にはずれていること。また、そのさま。 
デジタル大辞泉 小学館
 つまり、よこしまな英雄とは正しくない、道に外れた英雄という事になる。
いくらなんでも酷い。
 これは演義で作られた印象を元に作られていると思われるが、何故このようなスキル名称にしたのだろうか?
以前の曹操の第一スキルも『奸雄の計』という微妙な名称であったが、伝承ではより明確に曹操を悪役扱いにしてしまったと感じる。
このスキル名称を見てなんとも思わない人もいれば不快に思う人もいるであろうけど、このスキル名称を見て嬉しい人っているのだろうか?
以前から魏のキャラのスキル名称は微妙だと感じるものが多かったしキャラの顔も目つきがキツくて悪そうな感じが多く嫌だなぁと感じていた。
それに対して蜀のキャラは好意的な名称や説明が多く感じられており、中立性が低く演義的な印象になってしまっている。
魏の中でも于禁の説明やスキルは例外的な内容で、于禁が優れた人物である事が記されており好感が持てるが、そうした例外がいくつかあるものの多くのキャラは演義的な説明が行われており不快である。
ごっつ三国の開発をしている国は朱子学を国の統治理念としていたという。
朱熹(朱子)は資治通鑑綱目しじつがんこうもくという歴史書を編纂している。
司馬光の名著『資治通鑑しじつがん』は有名であるが、編年体の歴史書であり三国時代の部分では魏を正統として記されている。
だが、資治通鑑を元として朱熹が編纂した資治通鑑綱目は蜀を正統として書き換えが行われている。
こんなところが影響しているのではないかとふと考えてしまうのである。
まぁ理由はともかくとして、人を不快にさせるような名称はやめるべきである。それこそが儒教の始祖である孔子が唱えた仁礼である。
不快さを我慢して遊ぶなんて事はそう長く続かない。




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