伝承はインフレなのかバリエーションなのか

三国志ゲームアプリ『ごっつ三国』には伝承というものがある。伝承について(公式サイト)

以前にも伝承について少し触れた事があったが、実際に伝承をしたキャラを使い込んでいたわけではないので、使い込んでみた現状わかったことを記しておく。

論点としてはインフレによって初期登場キャラが使い物にならなくなるゲームが多い中、バランス調整によって初期登場キャラを使い続けることが出来るのが『ごっつ三国』の良いところであった。

しかし、伝承によって急激にインフレが進んだ気もしている。

伝承は従来キャラを更に育成する事が出来る仕様なので、初期登場キャラが使えなくなるという問題を回避しつつ、目新しさや新たな作業を提供する仕組みだとも言える。

では実際にどうなのか、常に使用している祝融、あと、ついでに伝承したことはない東川王について伝承前と伝承後を比較してみる。

祝融

第一スキル

伝承前

伝承後
祝融の場合、そもそも猛将から射手にクラスチェンジしてしまうのでほとんど別のキャラだから単純なインフレではない
でもまぁ一応比べてみると、この第一スキルは似ている。
伝承前が前列、中列の4人対象に対して、伝承後は敵最大5人と、なっており、後列にも当たるようになったのが大きい
伝承前は緑ダメージ11676、3.6秒間ダウン、ダメージ増加25%
伝承後は緑ダメージ11893、6秒間5350の毒ダメージ、7.2秒間気力回復減少90%

基本の緑ダメージはほとんど変わらないが、伝承後はダウンが無くなった代わりに毒ダメージが6秒続くので与えるダメージは大きい。伝承前が相手の防御力を25%減らすという攻撃的な効果なのに対して伝承後は相手の気力を回復を90%減少させるという全体的に相手の攻撃を遅らせるスキルとなっている
伝承前が3.6秒間しか続かないのに対して、伝承後は毒が6秒、気力減少が7.2秒とかなり長くなっているは大きな差だと感じる。
宝貝のどろどろした追撃を付けると更に1.5倍の時間になるので毒は9秒続くはず。

第二スキル



第二スキルは全く異なる。
伝承前が出血連鎖なので、娘の花鬘ちゃんの出血から母の祝融がとどめを刺すという流れだったのに対して、伝承後は自動スキルとなっている。私は自動スキルというものがどういう状況で出るものなのか未だにわからない。とにかく時折発動する。
伝承前が味方1列のみだが9.6秒間も攻撃力を15%増加させる攻撃的な効果に対して、伝承後は毒ダメージと攻撃速度減少であり、ここでも伝承前が攻撃的で伝承後は状況を有利にするスキルとなっている。

私は伝承前祝融のこのスキルを活かすために当時出血スキルを持っていた白起を育成していたら白起のスキルが出血ではなくなって途方に暮れ、そこで楊端和に育成をチェンジした経緯があり、とても思い入れの強いスキルである。
しかし、最近伝承前と伝承後を何度もチェンジしながら試してみると、伝承前のこの血の約束はほとんど前列の猛将に入ってしまい、とどめを刺す事は出来ないことが多い。まぁ伝承花鬘ちゃんのスキルが全体を出血させてしまうせいだけど。
伝承後のスキルは自動スキルであんまり実感はないけど役に立っているのだろう。

第三スキル

これまたぜんぜん違うスキル
伝承前がダメージを11回受けるたびに自分に12秒間防御25%増加という猛将らしいスキルなのに対して、伝承後は攻撃7回毎に発動して味方2人攻撃力増加、ダメージ減少ともに7.2秒間15%アップとなっている。
スキルが違いすぎて比較してもしょうがないが、伝承前のスキルは祝融が大将軍クラスなのに一人仁王立ちで時間切れになることが多い理由である。
伝承後のスキルは正直何度も使っているのに印象がない。
15%アップというのが見ていて実感できるほどの数値ではないからだろうか。

第四スキル


伝承前は猛将にありがちな体力の基本数値を増加さておくもので、戦闘中の実感はない。やけに死なないなぁとは思う。
伝承後は、伝承祝融の象徴とも言える開幕スキルで、敵全体に緑ダメージかつ毒ダメージを与える。さらに攻撃速度減少までついている。
このスキルは通常の大将軍クラスには無い全体ダメージであり、伝承キャラは伝承前のクラスによる制限を受けていないようだ。

さて、4つのスキルを全て比較してみて、やはりインフレは発生していると感じる。
伝承前と後でクラスが異なるために単純な比較は出来ないし、実際今現在も状況に応じて毎日伝承解除と伝承を何度も行っているので伝承前に存在価値がないわけではない。

東川王


東川王はまだ伝承を行っていないので育成前状態を比較することにする。

第一スキル



伝承前

敵全体広域

緑ダメージ6回1人当たり636

1.5秒間気絶

3秒間攻撃力減少50%

伝承後

敵最大5人

緑ダメージ10回1人当たり2534

1.25秒間ダウン

2.51秒間緑抵抗減少50%


第一スキルは似た印象だが、伝承前が敵全体に対して伝承後は5人と一人減っている

伝承前が気絶に対して伝承後はダウンになっており、より浄化されづらくなったと言える

時間は伝承前の方が長いので相手をより長時間止めておけるのは伝承前ということになる。

そして伝承前は攻撃力減少50%に対して伝承後は緑抵抗減少50%であり、伝承前が守る事を優先しているのに対して、伝承後は攻めることを優先している


第二スキル



伝承前

気絶連鎖

敵全体広域

緑ダメージ1人当たり584

ダメージ量の150%吸血

気力を20%減少


伝承後

第二スキル

気絶・ダウン連鎖

敵全体広域

緑ダメージ2回 1人あたり1252

ダメージ量の150%吸血

気力を20%減少


第二スキルも似た印象

伝承後は気絶だけでなくダウン連鎖もある。第一スキルがダウンに変わったので伝承前同様に第一から第二と連鎖がつながる

吸血や気力減少は同じ



第三スキル



伝承前

開始スキル

敵1名

緑ダメージ3回の間1894

0.6秒間ダウン

味方全体広域

2秒間ダメージ減少20%・最大2回重複適用


伝承後

開始スキル

自分1名

9秒間2664の回復

3.28秒間攻撃速度増加33%

3.28秒間奮闘・最大1回重複適用

(「奮闘」:発動すると、一定時間、攻撃力が50%増加し、無効化と欺瞞にかからなくなります」と典韋の説明にある)


第三スキルは伝承前が相手をダウンさせつつ味方全体のダメージ減少という攻守に貢献するのに対して伝承後は自分1名をジワジワ回復させつつ攻撃速度の増加、と奮闘となっている。全体に貢献するのではなく自分だけ強くなるので単純に強くなったとは言えない

第四スキル



伝承前

5秒間、全体力の20%ダメージを受けた場合に発動

自分に気力+2.00%


伝承後

5秒間、全体力の20%ダメージを受けた場合に発動

自分に気力+4.10%


ほぼ同じスキル

気力数値は伝承後の方が多いが、上限まで鍛えた時の比較ではないのでよくわからない。


4つのスキルを確認した。

伝承前と後で第二と第四はほぼ変わらないが数値には差がある。

第一と第三は伝承前が全体を守る要素があるのに対して、伝承後は攻撃を強化するようになっている

レベル1時点の数値の差が大きいが、レベル100時点でここまで差があるのかよくわからない。

なのでこの比較ではインフレがどの程度かよくわからない。

キャラの方向性は全体を守る感じのスキルから攻撃的になった。第三スキルが自分単体が強くなるスキルに変貌しているのがなんとも特徴的である。

正直パラメーターに大きな差が無いなら伝承したくないと感じる。

まとめ

祝融と東川王どちらもインフレは発生していると感じるが、伝承前を使う価値は十分にあると感じる。

それと、伝承すると伝承スキルを上げることが出来る。伝承を解除しても伝承スキルを上げることが出来る。なので、伝承キャラを使う使わないに関わらず伝承はした方が有利だし、伝承スキルの分だけインフレは進んでいると言える。

伝承できないキャラは伝承スキルを上げることが出来ないのだから差は開く。

伝承自体は能力の特性に差があるので一概に伝承後が優れているわけではないが、伝承スキルの存在は伝承可能キャラだけ優遇される仕様であり、好ましくないと感じる。

伝承スキルを上げるのには限界突破にも必要な古代の印が必要であり、古代の印はそんなに簡単に手に入らないから今現在は伝承スキルをたくさん上げている人はそんなに多くないけど、時間が経てば立つほど差がついてしまう事が予想される。

伝承スキルはあきらかに失敗だろう。

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