『ベトナム語』Vがヤ行音になる地域
南部の色んな先生とオンラインレッスンを続けているうちにわかってきたことを記しておく。
以前の記事で記したように南部ベトナム語の特徴としてヤ行音が頻繁に使われるという特徴がある。
北部ベトナム語ではザ行音となるd,gi,rのうちd,giは南部ではヤ行音になる。
rはラ行音になる。
そしてもう一つ南部の特徴としてvのヴァ行音もヤ行音になると『旅の指さし会話帳』に記載されているが、南部の色んな先生とオンラインレッスンをしてわかってきたのはvがヤ行音に変わるのはホーチミン市より更に南、及び南西地域のようだ。
つまり、ホーチミン市の人はvはヴァ行音のままの人が多いらしい。
ただ一定割合でvがヤ行音になる人がいるので慣れておかないと聞き取れない。
ホーチミン市より南というとリゾート地のVũng Tàu が思い浮かぶ。
Vũng Tàu はvのまま発音だとヴンタオって感じだけど、vがヤ行音になる発音ではユンタウって感じになる。Vũng Tàuに関しては確かにユンタウって感じのほうが馴染みがある。
giも必ずヤ行音になるわけでもないようで、北部のようなザ行音で発音する人がいるみたいだけど、それが地域によるのか、北部から移住した人なのか、よくわからない。
先頭のqを発音しない、またはuで発音するのも南部の全ての人ではないようで、発音している人もいる。
ngon quá → ngon uá
あと、Anhの北部がアィンで南部がアンなのはほぼその通りなんだけど、南部の先生で一定の割合でAnがアィンになる(Anhはアンのまま)ようだ。
Anh ăn cơm chưa
北:アィン・アン・コム・チュア
南1:アン・アン・コム・チュー
南2:アン・アィン・コム・チュー
こんな感じ。
それで、つかぬ話になるけど、最近知ったのはベトナムの地域区分は3つではないということ。
北部・中部・南部と3つに区分けされると思っていたのだけど、オンラインレッスンのVĩ先生の出身地がKon Tumだというので「中部ですね?」と聞いたら、「違います。高原地帯です。」と説明があった。
それでベトナムを複数地域で分割した画像が送られてきて、高原地帯の存在や、南部より南と南西地域がメコンデルタであり、南部と呼ばれる地域が実はとても狭いと知った。
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