¡Viva! YouTube

 2001年頃から私はあまりテレビを見なくなっていた。

特に地上波を殆ど見なかった。

まぁ興味がある番組は録画予約をして見ていたのだからまったく見なかったわけでもないのだけど、要はなんとなくテレビをつけっぱなしにしておくような事はしなくなっていた。

それより以前はテレビをつけっぱなしにしていた気がするし、CMが大好きだった。

多分、東京に住んでいた頃はCMの種類が多かったのでCMが好きになったのだと思う。

今はどうかしらないけど、昔は例えばドラマ本編は明らかに低品質なフィルムを使い音声もモノラルだった。CMは魅力的に見えるように品質の良いフィルムを使い、音声もステレオだった。

静岡に戻ってからはCMの数も少なかったしローカルCMは見ても面白くなかったし魅力を感じなくなっていた。

それに加えてケーブルテレビを契約していたので多チャンネルの中で好きなものを録画して時間のある時に見るスタイルが普通になっていたので、なんとなくテレビをつけっぱなしにしておくなんて事は無くなったのだと記憶している。

それにインターネットは日に日に情報量が増えていっており、日本にいながらフィンランドのサイトを見ることが出来たり、とても魅力的であった。

そんな、テレビを基本見ない私ではあったが、YouTubeを見る習慣は無い。いや、無かった。

NetFlixやHuLuといった有料チャンネルは契約してよく観ているのだが、YouTubeにはそれほど良い印象はなく、動画の途中でぶった切るようにCMがはいるとか、過去の地上波をアップロードしたものとか、さして面白いものは無いのだろうと思っていた。

けれど最近になってベトナム語学習チャンネルをちゃんと観てみようと思い、観始めたら意識が大きく変わった。

例えばベトナム語の学習番組は過去にNHKで放送されたことがあるが、多分今は放送していない。

そして放送していた内容も基礎的な会話を北部発音でのみ行っており私が欲しい南部発音は聞くことが出来なかった。

ところがYouTubeでは実に様々な人がベトナム語学習チャンネルを開設されており、南部発音のYouTubeも幾つもあった。



YouTubeには数え切れないほど多数のチャンネルがあり、様々な趣向に応えられるようになっている。

今まではそれは知識として理解していたのだけど、今は実感としてそれがわかる。

一度わかってしまうとYouTubeに対する印象は一変し、YouTubeは凄い、面白いと思うようになった。

プロが作ったテレビ番組にはプロならではの品質があり、個人が作った動画にはそういった品質を求めることは出来ないが、それでもそういった動画が魅力的に感じるのはその人の好みにピッタリ合う動画を見ることが出来るからだろうと思う。

テレビ番組はある程度の視聴率を取るために多くの人が共感できるような内容に終止せざるを得ず、結果的に個々人の好みにあったものを作成できない。

チャンネルの数も限られている。

現代の子供がテレビを殆ど見ずYouTubeを見るというのはよくわかる。

テレビ番組は人口ピラミッドで多数を占める60代以上を大きく意識した番組を作らざるを得ない。子どもたちが魅力を感じないのは当然である。

YouTubeには子供向けのチャンネルが実にたくさんある。

こうした世代が成人になる頃にはさらにテレビを観る人は減少するだろう。

今ではスポーツ中継もDAZNで観るのが一般的である。テレビ番組は趣味の多様化に適応できないので見る機会は減る一方であろう。

YouTubeは世界各国のニュースを観ることも出来る。テレビではBSで世界のニュースをまとめた番組はあるが、特定の国のニュースを見たいと思っても見ることは出来ない。

考えれば考えるほど¡Viva! YouTubeと思えてくる。

ただ、YouTubeという巨大な世界がGoogleという一企業によって運営されている現状はいくつかのリスクを抱えていると言えるだろう。


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