ホーチミン人文社会科学大学のベトナム語能力試験をオンラインで受けた

 本日、朝9時15分(日本時間)にGoogle Meetのリンクを開くよう指示があり、それを開いた。

が、なかなか承認待ちで開かないので大丈夫かと思って、メールを送ったがしばらくしてMeetの会話に参加することが出来た。

模擬試験の段階でMeetからカメラを認識しない不具合が一度発生して再起動していたので、あらかじめWindowsを再起動して、万全な体制で臨んでいた。

だが、説明が始まってしばらくして全体がフリーズ。

Chromebookならこんな不安定なことは無いのだが、買ったばかりでChromeとMaxthonの2つのブラウザしか入れていないのにWindows10ってなんて不安定なんだろうと愕然とした。

試験の説明中にフリーズするのだからたまったものではない。再起動を選ぶことすら出来ない状態に陥ったので電源ボタンで強制的にリセットを行おうとした。

その後、Meetの会話に復帰。だが、今度はマイクが認識しないという不具合発生。再読み込みをするようMeetの指示が表示される。

再読み込みを行うとチャット欄に表示されていた案内が全て消去されて見えなくなった。

そう、GoogleChatと違い、Meetのチャットは残らない仕様。再読み込みするとそこから参加したメンバー扱いとなり、それ以前のチャットが全て消えてしまう。

なので案内されていたクリックすべきURLも失われて途方に暮れる事となった。

結果、他のメンバーは自分用のURLをクリックして去っていったが、私はどうにもならずに残されてサポートを受けることになった。

だけど、A1レベルの私のベトナム語能力では説明を受けても理解するのが困難であった。

最終的には用意されたURLにMaxthonブラウザでアクセスし読解đọc hiểu のテストを始めることが出来たが、他の人よりかなり遅れてのスタートとなったようだ。

読解đọc hiểu

60分

始まってすぐ、Maxthonブラウザで表示される文字が読みづらい為、文章が頭に入ってこない。しばらくぼーっとして無駄に時間を使った。

まず、フォントが小さめで声調をはっきりと認識出来ないのがまずい。

結局、この問題は解決しないままとなったが、ぱっと見Maxthonにフォントサイズを調整する機能があるのかわからなかった。

また購入したWindowsマシンLavieはLavie独自らしいアップデートプログラムやニュースプログラムが入っていて定期的に試験の邪魔をするように通知が表示される。

これをいちいち閉じるのも面倒だった。

Chromebookで受けることが出来たらもっと快適だったのだが、まぁ仕方ない。

設問は初めのほうから難しく感じたが、読みづらさによって余計にそう感じていた。

なんとか読み始めると最初の文章はなんとか理解できる範囲であった気がする。

文章はいくつかあったが、2つ目以降はA1レベルの私には理解出来ない単語が多すぎて当てずっぽうで選択肢をチェックするだけだった。

60分という試験時間は長いが、文章と設問の多さを考えると真面目に解いていたら時間はあっという間に過ぎるだろう。

私は理解できないので時間を持て余した。

聴解nghe hiểu

60分

こちらは音声が流れてくるので、そのペースで進む。

音声が南部発音なので違和感はなく聴き取りやすいと思った。

しかし、序盤の設問でも早口で理解できない事もあり、結構たいへんだった。

序盤を過ぎると長い会話が増えて理解できない。

長い会話を早口で話すので一つ一つの単語は聴き取れていても全体として意味がわからない。理解する前に次から次へと会話が進むので全体としての意味はほぼ理解できなかった。

ABC共通問題なのでBやCレベルの設問が難しいのは当然なのだけど、理解できない音声を聴き続け、当てずっぽうで選択肢を選ぶ作業は楽しくもなく、面白くもない、節々で印象に残る単語はあったが、意味はわからないのでストレスだけが蓄積していく。

筆記viết

3つにわかれており、合計は多分60分

あらかじめ、筆記に使う記入用紙が送られてきており、これを試験前に印刷しておいて試験で利用する。

1枚目は名前などを記入する用紙となっている。

そして、2枚目は選択問題を鉛筆で塗りつぶすようにと記載があるが、実際に始まってみるとこの選択問題はオンライでチェックを行う仕様に変更されたようで紙は利用しなかった。

選択肢は似たような単語で声調や母音の記号が異なる文字の中から正しい文字を選ぶというもの。

前後の文章から空欄の該当箇所の選択肢を選ぶのだが、結構難しかった。

結局まともに文章は理解できず、声調と母音はよく見かけるものを選択した。

2つ目は手紙を読んでその手紙に返信する内容を考えて用紙に記入する。

3つ目も文章を読んでその内容に対する意見を用紙に記入する。

普段、紙に手でベトナム語を書くことが無い上に、根本的に長い文章を考えること自体の経験が不足しているので短い文章を書いて終わらせた。

筆記が終わると記入した用紙をカメラで撮影し、Meetのチャットに案内のあるメールアドレス2つに写真を送らなければならない。

どのような手順で送るかはまったく案内がない。

私の場合、スキャナーがあるのでスキャンしたほうが早いが、そうして良いかもわからない。

どうもスマートフォンで撮影するような手振りで説明しているのでiPhoneで撮影した。

それで、PC上のMeetに表示されているアドレスをどうやってiPhoneから送るのかについて説明がない。
私が行った方法は、Meetのチャット窓にあるメールアドレスをコピーしてGmailの宛先に貼り付ける。
iPhoneでGmailアプリを開き下書きに存在するPCで作りかけのメールを開き写真を添付させる。
そのままiPhoneで送信。

以上で問題なく送信できたが、人によっては手順に困るかもしれない。

会話nói

会話は私の場合11:45 – 11:55と指定された。筆記が10:55終了となっていたのでかなり長い待ち時間となった。

待ち時間は何をしていても良かったのだろうけど、Meetのカメラと画面共有で監視された状態なので勝手にフラフラ歩いて良いのかわからず、ずっとカメラの前でぼーっとしていた。

それでやっと自分の番がきて会話。

自分に対してのよくある質問はいつものオンラインレッスンののりで返答していたが、緊張からかいつもならちゃんとした文章で返答している内容ですら単語を並べるだけになっていた。

しまいには普段ならちゃんと発音しているような15年 mười lăm nămをmười năm năm なんて言ってしまい、超恥ずかしい事態に陥った。

そうした明らかなミスはさらに自分を焦らせまともに会話できない状況に陥っていった。

簡単な質問が終わると文章を見ながら回答する設問に移ったが、もう精神的に慌てていた私は文章をまともに理解できず、理解できないとしか返答できなかった。

そして終了となった。

まとめ

  ABCレベルの共通テストというのはAレベルの人間が受けるとかなり辛い。わからない設問が圧倒的に多いのだからストレスが溜まる。

また、日本の試験と違って基本的にベトナム語、または英語での説明しかないので何かトラブルがあった時には本当に困る。A1レベルの私がまともに説明できないのは当然なのだけど、分不相応な試験を受けた感じであった。

だけれども、聴解、会話の南部発音はとてもありがたい。南部発音学習者にとって救いとなるのは間違いない。

Maxthonという特殊なブラウザを利用する理由はよくわからないが、このブラウザは最新版がLinux、Mac用に用意されておらず、Android版はモバイル向けで試験に利用できるか不明、iOS版は最新版がベータ版となっておりさらに酷い状況。実質Windowsマシンを用意しないと試験が受けられない状況は酷い。しかもMaxthonの文字は見づらかった。

Google Meetのカメラによって監視され、同時に全画面共有及びマイクをオンにする事が求められる。カメラがオンになった状態で全画面共有しているとMeetから画面が多重鏡のようになる警告が表示されるのだが、この警告の通りに画面共有を止めてしまう人がいるのではないだろうか?

筆記は用意された用紙の選択問題が利用されずにオンラインに変更になったいたり、オンラインで写真の送信機能が実装されているが利用せず紙に書いて写真を撮りメールに添付するというルールになっているなど、まだこれから調整されていくのだろうと感じる。ちなみにオンラインで写真を選択する機能の上には文章をタイプする窓も設置されていた。こちらを利用して良かったらどれだけ楽だっただろうか。







ホーチミン人文社会科学大学(Trường Đại học Khoa học Xã hội và Nhân văn - Đại học Quốc gia TP.HCM)

http://www.vns.edu.vn/index.php/vi/khoa-hoc-tieng-viet/ky-thi-nang-luc-tv/lich-thi


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