Twitter

 ツイッター、Twitter、とりあえず今回はカタカナ表記で記そうかと思ったけど、ツイートを見るとTwitterと入力しているツイートが多いようなのでやはりTwitterと記す。




最近、イーロン・マスク氏による買収で話題になっているTwitter、日本ではじわじわと利用者を増やしており、日本に限ってはFacebookよりも利用者が多いという統計データもある。(ただしいかどうかは別として)

ここ数年、私はTwitterとはどんなものかと試行錯誤しながら利用してきた。アカウントを作ったのはだいぶ前で、以前は今とは別のアカウントも仕事で使っていたので利用歴は結構長いのだけど、真面目に色々と試してみようと思って使い始めたのはここ5年ちょっとくらい。

そんな私が、そろそろTwitterについて思ったことを記しておいても良い時期かと感じたのでここに記しておく。

まず、Twitterって何だというところ。Twitterやってない人もたくさんいるし、自分の考えを整理しておく為に記す。

Twitterというのはミニブログである。

ブログというとSNS発生以前に流行った、今ではあまり話題にならない媒体という印象がある。(この記事がまさにその今では微妙な存在のブログそのものではある。)

しかし、Twitterは通常のブログと決定的に違うところがある。

それは140文字の文字数制限がある事である。

そんな短い文字数でどうするのか? と疑問を感じた人は多かったと思う。

けれども、その文字数制限があるがゆえに、文章になっていないような一言を気軽につぶやくという文化が生まれた。

考えてみればほとんどの人は長い文章なんて書きたくないし、読みたくもない。

文章力がない人でも気軽につぶやくことが出来るメディア、それがミニブログTwitterの魅力となった。

そして、普通のブログと違ってSNS的なフォローという概念やダイレクトメッセージ機能を搭載しているのでSNS的なコミュニケーションも行われている。

普通のブログだと興味を持ってまた読みたいと思っても自分でブックマークしたりして定期巡回するなど手間がかかるがTwitterならフォローした人のつぶやきは勝手にどんどん表示されるので楽である。

また、普通のSNSではユーザー同士、かつフレンド同士でないと発言を見られないが、Twitterでは基本的に誰でも見られる状態でツイートするのが普通となっている。

この為、Twitterアカウントがない人に対しても情報発信が出来る。この点は普通のブログに近い。

インターネットにさえ繋がれば誰でも情報を見られるというTwitterの特性は特に有名人に好まれた。

トランプ大統領が好んで使っていたのもこの特性をよく理解していたからであろう。

なのでTwitterは有名人が実名や芸名で情報を発信するツールとして立場を確立していた。

日本では

以上は、Twitterの基本的な特性を記したが、日本においてはちょっと違う。

日本ではTwitterのアカウント特性によって利用者が増えたと私は推定する。

Twitterは徐々に利用者を増やしていったのは、一つにはFacebookの実名制度に対する反発があったのだと思う。

Facebookではアカウントは必ず実名で作らなければならない。

当然ながら一人で複数のアカウントを作ることは認められない。

Facebookはこの制度によってそれぞれが自分の立場に立って責任ある発言が求められる。この為、安心感があり、実際の知り合い同士が顔を隠したりしない写真を掲載してコミュニケーションを取るようになった。

結果、Facebookは世界最大のSNSとなって普及し、今現在も圧倒的なトップシェアであり利用者数は30億人近い。Twitterの利用者数は3億人程度とされており、実際はもっと少ないであろう。

だが、日本ではFacebookの実名制度に対する反発が少なからずあったと思われる。

また、Facebookの仕組みを正しく理解していない学校などが、SNSに写真をアップすることを規制したり、SNSに写真をアップすることを危険な行為として注意を促すなど無理解な人達による不当な規則が作られていったのも日本だけFacebookの普及率が他国と比べて低い理由だと思われる。

仕組みを理解しない人たちを中心に実名で情報を投稿する事が個人情報の流出であると感じ、Facebookを怖がり批判するという人たちが少なからずいた。

Twitterはまさにそういう層に刺さるアカウントの仕様である。

というのも、Twitterは日本以外では実名や芸名での利用者が多いが、ニックネームで利用しても問題ないし、複数アカウントを作っても問題ない。

仕事用、友達用、人に知られたくない趣味用と複数アカウントを作りそれぞれの自分を演じることも可能。

Facebookのような立場を背負った発言をしなければならないSNSと異なり、気軽に発言できる点が受けたのだと思われる。

しかし、Twitterはニックネームや複数アカウントで気軽に利用できる結果、一人で複数人を装い他者を攻撃するという事例が多発。

機械的に発言を繰り返すボットという仕組みもあり、デマを拡散させる事も容易となっている。

芸能人の自殺事件なども、Twitterの持つもっとも酷い特性を利用したものである。

芸能人や有名人はTwitter上でも立場を背負って実名や芸名でツイートを行うが、それに対して責任の無いニックネームのアカウントや、複数人を装って複数アカウントによる個人攻撃が行われた。

日本にはTwitter以前に2ちゃんねるという匿名掲示板が流行っていたが、そのノリをTwitter上にも持ち込み、自分が誰だかバレないなら何を言ってもいいという感じで攻撃する人たちがたくさんいた。

そうした人を攻撃することを楽しむ人達が実名や芸名でTwitterをする人たちを攻撃するさまは本当に最悪である。

Twitterのニュース・トピックに対するコメントも酷いものであり、気軽にコメントするため的外れな批判が横行する。さらには意図的に間違った情報をコメントしたり、まさに混沌としている。

人間が意図的に作った複数アカウント、機械的にプログラムで制御しているアカウント等、Twitterのアカウントは実際の人間が利用しているアカウントの数倍、そうした人間ではないアカウントが占めているのではないか。

イーロン・マスク氏がTwitterの偽アカウントがどれくらいあるかわからない事で買収をやめようとした。最終的にどうなるかは現段階ではわからないが、イーロン・マスク氏の懸念は当然である。

日本でのTwitterの状況はだいたいこのような感じで、好ましいとは言い難い。

もっと個人的な感想

不満はたくさんありながらもTwitterを利用していると良いこともある。

私がベトナム語についてツイートしていると、それに反応しくれる人が少しいる。

ダイレクトメッセージで連絡をしてくれた人もいた。いまでもその人は大切なベトナム語仲間となっている。

Twitterの良い点として情報を調べる際に利便性の高い事が挙げられる。

特に台風とか停電とかの情報はどこよりも早く知ることが出来る。

Instagramは利用者が多いものの写真を起点としたSNSであり、即時性の高い情報は少ない。

Facebookは知り合い同士しか見れないので情報検索に向いていない。その点、誰でも見ることが出来、テキスト主体のTwitterは情報を検索する場所としては優れた特性を発揮していると言える。

スルー力(ちから)

Twitterにはいろんな利用者がいる。自分と正反対の意見の人もいれば、自分に近いと感じる人もいる。

同じ趣味だと思ってフォローすると、趣味とは関係ない政治的な発言を始めてイラッとしたりすることもたくさんある。

そういう時に、重要なのはスルー力である。スルーする能力を鍛えていないとイライラした状態でコメントして炎上しかねない。

ニュース・トピックのようなものを見て残念なコメントにいちいちイライラするのは時間と精神の浪費である。

そんな事に時間を使うより、自分と同じように前を向いて努力している人をフォローして前向きな発言が飛び交う世界が広がるようにしたほうが良い。

そして、どんなに気が合う人でも自分のコピーじゃないのだから意見の合わないときもある。そんな時こそスルー力を発揮させる場面である。




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