iVPT試験対策で気づいたベトナム固有の語彙という壁

 iVPT国際ベトナム語能力試験のAレベル模擬試験問題を確認していて気がついたことがある。

序盤の設問は比較的一般的な単語が使われているが、後半になると固い表現、漢越語の熟語が多く出てくる。

iVPTは合格不合格ではなく60点未満 不合格、80点未満 A1 100点以下 A2と三段階になっているのでA2を取りたかったらそうした言葉を知っている必要があるということであろう。

普段、基礎的な単語しか使っていないから当然わからない。聴き取れるわけもない。

それで、毎日毎日Dropsであれだけ単語を学習していて、いろんな専門用語も学習したはずなのに何故?

と自分に問いてみる。

理由1

単語を学習しているだけで用例はあまり無く、最近になってこそ学習した単語の例文を作ってみたりしているが、基本的に使っていない単語が多く、記憶として定着しておらず、とっさに出てこない。

理由2

Dropsは多言語学習アプリであり、登録されている単語は基本的に利用可能な全言語共通のようだ。

この為、ベトナムで使われることが殆ど無いような単語も多数登録されている。

主に欧米圏でしか使わない単語がとても多い。

これはいくら覚えても、普段の生活でも使わないし、試験には絶対でない。

逆にベトナム固有の単語が無い。ベトナムでは比較的よく使われる単語でも全言語共通のDropsには登録されていない。

季節行事関連を見ればキリスト教やユダヤ教関連ばかりなのがわかる。


対策

1.ベトナム文化

まず、ベトナム固有の文化、行事、遊び等に関する単語を覚える必要がある。

これはやはりベトナムに特化した本、旅の指さし会話帳ベトナムなどを活用するのが良い。

これに関しては過去にオンラインレッスンの教材として全ページをVĩ先生に添削して間違いを直してもらったので、これを見直し、レッスンを観直すのが良いと思う。

指差し会話帳ベトナムは普通の参考書には載っていない生活に必要な物が多数掲載されている点が良い。ただし、添削してもらいながらすべての単語を発音してみてわかったのは間違いが多いこと。

私の手元にあるのが第2版(2006)で、既に16年くらい前のものだが、未だにそれが最新だと思われる。ということは、現在でも明らかなミスが放置されたままとなっている。

まぁ私は間違いを訂正してもらったドキュメントがあるので良いのだけど。

Dropsについてはベトナム固有の文化に関する単語は無いが、逆にベトナムと関係ない単語は大量にあるので、これらを学習対象から外すのが効果的だと思う。

使わない単語を大量に覚えても右から左に忘れていくだけなのだから。

2.北部発音

後は、そう北部発音の聴解に慣れること。これが出来ないと話にならない。

ちょっと前の記事で北部発音での試験対策をする事について消極的な記事を記したが、やはりどうせ受けるのだから対策はすることにした。

ただ、南部発音に特化してレッスンを受けていたので北部発音を聞くのは本当に苦痛だった。

だけど、まぁ今回は仕方がない。

北部発音の音声というのは日本で売っているほとんどのベトナム語の本に付属している音声が北部発音なので容易に聴くことが出来る。

そして、以前『iPodでとにかく使えるベトナム語』という音声を購入したことがあり、これ実は旅の指さし会話帳ベトナムを北部の人が朗読した内容となっているのでこれを聴くだけで多岐に渡る単語の北部発音をくり返し聞くことが出来る。

ただ、購入当時は北部発音だからと敬遠して聞かなかった。

この音声は北部発音であること、記載されている南部表現は北部の人が北部の発音で朗読するので全然南部っぽく無いこと、テキストの間違いがそのまま発音されていること。等いろいろ問題もあるが、多様な単語を北部発音で聞けるというメリットは今の状況ではデメリットを上回る。

3.発音

もう一つの対策、ロゼッタストーンベトナム語をとにかく繰り返すこと。

ロゼッタストーンは聴解だけでなく発音を判定する設問も多く、いろんな単語を正しく発音する練習になる。

ロゼッタストーンも多言語学習アプリであり、ベトナム固有の行事などは出てこないが、生活に必要な基本的な名詞、動詞、形容詞を繰り返し練習するようになっており、A1レベルの対策としては効果的だと言える。

iVPTはとにかくベトナム語の説明しか無いのが辛いのであるが、ロゼッタストーンも日本語の説明がなく全てベトナム語で進むので緊張感があり、対策には適していると感じる。

発音については毎日無料の範囲で利用しているアプリmondlyを利用しても良い。

mondlyは設問にミスが多く一年間だけ有料契約した後解約してしまったのであるが、有料契約のみ発音の設問が存在する。

発音の判定はロゼッタストーンより厳しく、こちらの方がよりハードな練習が出来る。

設問のミスはそういうものだと思って無視し、発音の練習のために月額で一ヶ月だけ契約し直しても良いかもしれない。(といっても既に検定まで2週間を切っているのだけど)



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