ホーチミン人文社会科学大学のベトナム語能力試験 結果
4月に受けたホーチミン人文社会科学大学のベトナム語能力試験、結果についてツイートしている人を見かけたが、その後も私のところには特に連絡はない状態が続いていた。
気になって、試験の時にメールをやり取りした人にいつ結果がわかるのかとメールした。
すると、すぐに返答があり、オンラインで確認できるので確認用URLからログインしてほしいと記されていた。
そこで試験の時のIDとパスワードを再確認してログイン。
無事結果を見ることが出来た。
当然のことだけど、試験結果は全てベトナム語で書かれている。
A1,A2,B1,B2,C1,C2の6段階の結果が記されていると思っていたが、実際に見てみると違った。
まず、項目ごとの点数が記されている。
Nghe | 聴解 | 2.55 |
Nói | 口述 | 3.2 |
Đọc | 読解 | 3.0 |
Viết | 筆記 | 0.9 |
これは試験の仕様を確認すると10点満点でそれぞれ評価されている。
物凄く低い点数に見えるが、ABCランク共通のテストなのでiVPTで一番下のA1だった私にとっては当たり前の結果である。
重要なのは落ちたのか、それともA1か、まさかA2にはなれないだろうというのが私の想定であった。
Điểm trung bình | 平均点 | 2.5/10 |
Xếp loại | ランク | Sơ cấp 2 |
Bậc năng lực | 能力レベル | Bậc 2/6 |
4項目の平均点が2.5、ランクは2番目、能力レベルも6段階の2番目
ん?
2番目?
1番目ならもっとも低いレベルのA1に合格した事になるが、2番目?
ちょっと目を疑う。
A2だとしたら凄く嬉しいが、信じがたいのでまたメールで確認した。
sơ cấp 2 và Bậc 2/6 bằng A2 phải không?
sơ cấp 2 と Bậc 2/6 は A2 と等しいですか?
すぐに返答があった
Dạ đúng rồi anh nhé!
はい、正しいですね!
A2! 確証が得られた。遂に念願のA2を取得した!
改めて、試験の仕組みを再確認。
各項目10段階で評価される(小数点付きだけど)
4項目の平均点で能力が評価される
私の平均点は2.5なのでA2の基準2以上を上回っている!B1の基準である4には遠く及ばないのでまだまだなのは間違いない。
A2が2.0-3.5となっていて、B1が4.0-5.5となると、3.6-3.9の人はどうなるのだろう?と不思議に思うが、まぁ気にしてもしょうがないか。
とにかく、ちゃんとした能力試験でA2を取得した。
でも、どうしてA2になれたのか?
iVPTではA1、しかもぎりぎりの点数だった私がA2になれた理由?
トラブル続きで精神的にもまいっていてミスを連発したのに?
マークシート方式が偶然当たって高得点?
しかし、一番高得点だったのはマークシートではないNói 口述。
口述は焦って変なこと喋ったり、全然駄目だったという印象しかない。
ただ、序盤のやりとりはいつもオンラインレッスンで初めての先生から受けるような質問ばかりで、そのあたりはすらすらと返答していたのは事実。
でも、何年ベトナム語を学習していますか? でわかりやすく十五年と返答しようとしてmười lăm năm と返答すべきところを普段ではありえないミスでmười năm năm と返答していたのだから緊張で異常な状態であったのは間違いない。
評価された理由がほとんどわからないが、敢えて評価された理由を探すと、試験を受けることに決めてからの期間、短期間ではあったが、完全に南部弁しか聴かないようにして試験に臨んだのは良かったのかもしれない。
おかげで聴解も聴き取れたし口述も聴き取れた。知らない単語はわからないので結局難しい問題はさっぱりわからなかったが、北部弁が混じることも無かったので、聴き取ること自体は出来ていた。
多分、それくらいしか思い当たることはない。
今後について
試験に疲れすぎたので、今の所何も予定を立てたくない感じ。
A2は嬉しいし、疲れが吹き飛ぶ気がしたけど、試験のための勉強というのは当分したくない。
それで、やっぱりホーチミン人文社会科学大学のベトナム語能力試験がオンラインで受けられるようになったことは日本に住む南部弁学習者にとっては大きな出来事だと言える。
元々、日本で販売されているベトナム語関連の学習書は北部弁に偏っており、北部弁が標準語だと間違った説明が行われている。
その上で、最近では2つのベトナム語検定を国内で受験できるようになったが、その2つとも音声は北部弁となっているので南部弁しか学習していないと圧倒的に不利な状況にある。
このため、日本でベトナム語の資格をほしいと思ったら北部弁で学習せざるを得ない状況にあった。
この状況は好ましくない。ベトナム最大の商業都市は南部のホーチミン市であり、北部弁を学習しても聴き取れない。
私がプライベートでもビジネスでも用があるのは主に南部である。
それにベトナムの映画の多くは南部弁で発音している。
ベトナム文化を楽しむ上でも南部弁は欠かせない。
なので、日本に居ながら南部弁のベトナム語能力試験を受けられるようになったことは本当に素晴らしいことだと思う。
試験のためにわざわざ北部弁を学ぶ必要は無くなった。
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